埼玉新聞

 

埼玉工業大、困窮生徒に食料品を無料配布 学園祭中止で提供予定だった食材活用【#コロナとどう暮らす】

  • ドライブスルー形式で食料品が入った袋を受け取る学生(右)=6月29日、深谷市の埼玉工業大学臨床心理センター駐車場

 新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入が減り、生活に困窮している学生を支援しようと、深谷市の埼玉工業大学(内山俊一学長)は6月26、29の2日間、大学の敷地内で食料品を無料配布した。

 学生の保護者らで組織される後援会が企画。親元を離れて大学に通う1人暮らしの学生や留学生のために、何か支援ができないかと考えた。

 毎年秋に開催される学園祭の中止を受け、同会で提供予定だった「キーマカレー」の具材を調達。米200キロやトマト缶、地元深谷の畑で採れたキュウリやジャガイモなどを用意した。

 配布は感染リスクを軽減するため、ドライブスルー形式で実施。午前のオンライン授業を終えて来場した学生は、大学職員との会話に笑顔を見せながら、感謝の言葉とともに食料を受け取っていた。

 中国出身で人間社会学部2年の張歓さんは「学校からのメールで無料配布を知った。生活が苦しい中での食料支援はとてもうれしい」と話していた。

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