手漉き和紙の絵馬、話題に 東秩父・和紙の里、学問の神様・天満天神宮の修復を機に「絵馬掛所」も新調
2019/02/23/00:00
「絵馬」といえば木製が大半だが、東秩父村和紙の里では手漉(す)き和紙の絵馬を作り、話題になっている。昨年、施設の敷地内にある「学問の神様」の天満天神宮を修復したことを機に「絵馬掛所」も新調。受験シーズンに入り、数十枚の合格祈願の“和紙絵馬”が掛けられている。
絵馬は縦11センチ、横14センチ。和紙の里の職人が五角形の専用の型枠を使って紙をすき、一般の和紙と同様に作る。中央部分には同村のマスコットキャラクター「わしのちゃん」のイラストを青色であしらい、左右に「天満天神宮」「学業成就祈願」の文字を赤色で入れた。
参拝者は筆ペンやボールペンで願い事を書き、掛所に付けていく。既に下げられた絵馬には「第一志望 絶対合格」などのほか「商売繁盛」の願い事が書いてある。また、そばには多羅の木があり、葉に「俳句が上達しますように」「いつまでも健康で」などとの願い事を刻み、掛けている参拝者もいる。
和紙の里の売店で1枚500円で販売。福島栄二支配人(69)は「和紙の産地なので紙の絵馬を作った。天満天神宮の案内板を出してから参拝者も増えた」と話している。