越谷2人死亡ひき逃げ、25歳被告の男に懲役8年を求刑 検察側、飲酒運転の常習性も顕著 地裁で結審
2019/02/23/00:00
越谷市内の県道で昨年6月、横断歩道を渡っていた60代の男女2人が乗用車にはねられ死亡したひき逃げ事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた、越谷市伊原、無職の男(25)の論告求刑公判が22日、さいたま地裁(田尻克已裁判長)で開かれた。検察側は懲役8年を求刑し、結審した。判決は3月25日。
検察側は論告で、横断歩道に差し掛かっても減速するなどしなかった点について「過失の程度が重大」と指摘。運転開始前から飲酒運転での帰宅を予定していたとして犯行の計画性を認め、「飲酒運転の常習性も顕著」と述べた。
弁護側は飲酒運転の常習性を否定。事故後、帰宅した男が水を飲むなどアルコールの影響の程度を減少させるための行為を取らなかったことから「免脱行為は軽い部類に入る」と主張し、適切な処分を求めた。