<新型コロナ>クラスター南銀ホストクラブ店名非公表 感染判明後に男性出勤 店SNSでは公表…義務です
2020/07/09/00:00
さいたま市は8日、大宮区の南銀座地域で接待を伴う飲食店のホストクラブに勤務する20~40代の男性従業員11人が新型コロナウイルスに集団感染していたと発表した。市保健所はクラスター(感染者集団)と認定し、同地域でのクラスターはキャバクラ2店舗に次いで3店舗目。ホストクラブでは初めて。
市保健所によると、1日に感染が判明した20代男性が3日になって、ホストクラブに勤務していたと申告。全従業員は19人で、7、8日に17人の検査結果が出て、20代5人、30代2人、40代3人の計10人の陽性が確認された。店側から客は30人と説明を受けており、5人の検査を手配した。
店側が会員制で客を把握できており、店側の了承を得られないとして、市保健所は店舗名を公表しなかった。一方で、同店は6日にツイッターで感染者が出たことを明らかにして、休業すると書き込んでいるという。
市は7日に南銀座地域のキャバクラとホストクラブの約100店舗について、全従業員を対象に検査を実施すると決定したばかり。記者会見した西田道弘所長は「7日の時点では1人の感染者で、クラスターになると認識していなかった。それを踏まえて全検査をすると判断したとは言えない」と述べた。
感染のおわびを公式ツイッターに書き込んでいる同店の男性店長は取材に「こういう状況ですから、公表しないといけない。義務だと思います」と述べた。店長も陽性で自宅待機しているという。