全部すごかった! 蕨のサッカー少女ら、プロ選手と交流 「皆にかっこいい姿見せたい」選手にも刺激
埼玉県蕨市でサッカーを学ぶ児童らが22日、飯能市茜台のちふれ飯能グラウンドを訪れ、WEリーグ所属の女子サッカークラブ「ちふれASエルフェン埼玉」の選手と交流した。
市が同クラブと締結したサポータータウンに関する協定の活動の一環。市を舞台とした漫画・アニメ作品「さよなら私のクラマー」をきっかけに市は女子サッカーを応援するまちとしての活動を始め、同クラブの応援や女子サッカー教室を実施するなど、女子サッカー文化の裾野を広げる活動に取り組んでいる。
クラブが取り組む地域の子どもたちとの交流事業「TSUDOI(つどい)プロジェクト」として行われた今回の交流には、同市でサッカーを学ぶ5歳から小学6年生までの児童23人が参加。秋晴れの空の下、人工芝が整備された同グラウンドで、まずは体の動かし方の確認やボールを使った遊びから始め、ミニゲーム、フルピッチを使った試合も行った。
当初は緊張気味だった子どもたちも徐々に打ち解けてくると、自ら選手に声をかけ、積極的にボールを呼び込もうとする姿も。会場のあちこちで選手の高い技術に驚く声や、得点を喜ぶ元気な歓声が聞かれ、子どもたち、選手ともに楽しみながら汗を流した。
蕨市では来月、同チームのホームゲーム観戦ツアーも予定されているという。
交流に参加した蕨市立中央東小学校3年の河端ひまりさん(9)は「チームの皆さんと会えてうれしい。プロ選手のキック、ドリブル、スローイングは全部すごかった。教えてもらったことを生かし、将来はプロ選手になりたい」と力を込めた。ちふれASエルフェン埼玉の瀬野有希選手は「子どもたちに楽しんでもらい、自分たちを知ってもらうことはうれしい。プロは皆から憧れを持って見てもらう立場。今後、顔見知りになった皆にかっこいい姿を見せたい」と話した。