埼玉新聞

 

<新型コロナ>42人感染…劇場クラスター出演者、客、スタッフら 蓮田病院の職員、上尾の小学生も

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは14日、新型コロナウイルス感染者を新たに42人確認したと発表した。内訳は県発表が32人、さいたま市が5人、川口市3人、越谷市2人。

 これまでに確認された感染者は1530人(チャーター便帰国者含む)で死者は67人、重症者4人。感染症指定医療機関への入院者は55人、一般医療機関への入院者は127人。ホテル療養者は78人、自宅療養者は32人。694人が退院、435人が療養終了している(14日午後5時時点)。

 県によると、県管轄の新たな感染者は32人。県は13、14日に発表した新規感染者のうち、3人が新宿の劇場「シアター・モリエール」で行われた舞台に関連しており、男性出演者が1人、観客が2人だったと明かした。

 上尾市の男子小学生、6日に吉川市と越谷市で会食した複数の会社の会社員男女、蓮田病院の40代女性医療従事者の感染が確認された。同病院の感染者は4人目。5~11日に県内で夜の街関連の感染者は29人だった。

 上尾市によると、市立学校の関係者の感染が12日判明。市は14日を臨時休校にして消毒作業を行った。濃厚接触者が特定されなかったため、15日から学校を再開させる。

 さいたま市によると、感染が判明したのはいずれも市内に住む40~80代の男女5人。40代男性はクラスター(感染者集団)が発生している東京都新宿区の劇場スタッフ。11日にせきや味覚障害などの症状が出て13日に受診し、14日に陽性が判明した。ほかの40代と80代男性、40代と60代の女性について、市保健所が感染経路などを調査している。

 川口市によると新たにアルバイトの20代女性、会社員の30代男性、会社員の40代フィリピン人女性ら3人の陽性を確認した。いずれもこの2カ月間に渡航歴はない。3人とも容態は安定しており、女性2人は入院した。30代男性は入院することで調整中。

 越谷市によると、新たに感染した2人は、40代会社員女性と外国籍の50代アルバイト男性。それぞれ陽性だった知人の濃厚接触者で、検査を受けたところ感染が判明した。いずれも軽症で入院している。

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