埼玉新聞

 

PCウイルス感染した…71歳男性、朝霞のファミマ来店 18歳店員、詐欺見抜き阻止 過去にも数回客守る

  • 米山和仁署長(左)から感謝状を贈呈されたコンビニ「ファミリーマート朝霞根岸台4丁目店」の鈴木涼太店長=朝霞署

 朝霞署は、従業員の直感と連携で、パソコンのウイルス感染の除去を装った振り込め詐欺を未然に防止したとして、コンビニエンスストア「ファミリーマート朝霞根岸台4丁目店」と同店従業員岡田亜悠香さん(18)に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、6月13日午前9時半ごろ、同店舗に同市の男性(71)が来店。レジにいた岡田さんに電子マネ11万5千円分の購入を申し入れた。岡田さんが理由を尋ねると、「外国人から電話で言われた」などと話したため、振り込め詐欺を直感。岡田さんから報告を受けた鈴木涼太店長(29)が110番した。

 駆け付けた同署員が男性に事情を聴いたところ、男性がパソコンを操作していた際、ウイルス感染の表示が出て、標示されていた番号に電話したところ、応対した外国人から「ウイルス除去のため、電子マネー11万5千円分を購入してほしい」などと言われたことが分かった。

 岡田さんは贈呈式は欠席したが、感謝状を受けとった鈴木店長は「ATMの利用者に声を掛け、振り込め詐欺を防止した経験は数回あるが、いずれも通報はしていなかった。振り込め詐欺は身近なものと認識しており、今後も注意して被害を防止したい」と話していた。

ツイート シェア シェア