埼玉新聞

 

大災害時、大学を警察署に 深谷署、埼工大と協定「大規模災害いつ起きてもおかしくない」

  • 協定を締結した大久保昇署長(右)と埼玉工業大学の内山俊一学長(同署提供)

 地震や水害などの災害で警察署が使用できなくなった場合の一時的な施設を確保するため、深谷署は15日、埼玉工業大学(深谷市)と「大規模災害発生時における大学施設の一時使用に関する協定」を締結した。

 近年では全国的に、地震だけでなく大雨や台風による水害も多発。県西部では昨年、台風19号が甚大な被害をもたらしたことなども受け、同署が緊急事態時の施設利用について、同大に働き掛けた。

 災害により警察署が倒壊するなど、署での業務を継続することが困難になった場合、同大大学院研究科棟の一部を代替警察署として利用し、自治体や消防など関係機関との情報共有の場となることも考えられるという。

 同署の大久保昇署長は「署として災害への対処に大きく前進できる。大規模災害はいつ起きてもおかしくない状況なので、各種対策を講じていきたい」としている。

ツイート シェア シェア