羽生産酒米“五百万石”100%使用 東亜酒造、特別純米酒「貉藻(むじなも)」新発売 地元を応援したい
2020/07/20/00:00
羽生市西4丁目の東亜酒造が、「地元羽生市を応援したい」と、羽生産酒米「五百万石」を100%使った特別純米酒「貉藻(むじなも)」を新発売した。県産の「彩の国の酵母」でじっくりと丁寧に低温発酵で仕込んだ酒。やや辛口で、華やかな香りと米のうま味が楽しめると好評だ。
東亜酒造の創業は、江戸時代初期の寛永2(1625)年。秩父で酒造りを開始したのが原点で、1941(昭和16)年に水に恵まれた穀倉地帯・羽生市に本社を移した。ウイスキーや焼酎なども手掛ける。酒では「晴菊(はれぎく)」が広く知られる。
仲田恭久社長(53)は「羽生市を応援するため、羽生産の酒米五百万石でお酒をつくった。ネーミングも、地元の宝蔵寺沼ムジナモ自生地(国指定天然記念物)にまつわるムジナモ(貉藻)の商標にした。地元を中心に居酒屋さんなどに置いていただき、愛着を感じてほしい」と話した。
五百万石を納入した同市下村君の山田和男さん(64)は「酒米は五百万石を5反、山田錦を5反つくっている。うちの五百万石を使った特別純米酒『貉藻』ができて、栽培農家としてとてもうれしい」と感激していた。
特別純米酒「貉藻」(720ミリリットル)は1200円(税別)。6月下旬から羽生市内と近隣で販売している。問い合わせは、東亜酒造(電話048・561・3311)へ。