埼玉新聞

 

熱中症の搬送、6月は1・8倍…「まいたま防災」アプリで危険通知 厳重警戒以上の日、昨年熊谷で46日

  • 県災害対策アプリの「まいたま防災」で熱中症予防情報の配信が始まった(県提供)

 県は、県の災害対策アプリ「まいたま防災」で熱中症予防情報をプッシュ配信している。予防情報はまいたま防災に利用登録することで、当日の暑さ指数が「厳重警戒」以上になると予測される場合に配信される。

 暑さ指数は、湿度、気温、輻射(ふくしゃ)などの熱環境を反映した指標。暑さ指数は危険、厳重警戒、警戒、注意の4段階で示され、指数が厳重警戒以上になると予測されると、午前8時ごろに利用者に通知が届く。

 県内にある寄居、熊谷、久喜、秩父、鳩山、さいたま、越谷、所沢の8観測所のうち、一つでも厳重警戒以上の観測所があれば通知される。厳重警戒以上の日数は、熊谷で2018年に67日、19年に46日あった。

 県によると、6月に県内で熱中症の疑いで救急搬送されたのは前年同月比で約1・8倍の379人に上り、同12日には秩父市内で50代の女性が死亡している。

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