高速道路でのあおり運転、ヘリとパトカーで取り締まり 車間距離不保持など空と陸から摘発/県警
2020/07/23/00:00
高速道路で危険な「あおり運転」を防ごうと、県警は22日、県内の東北自動車道で交通取り締まりを実施した。県警のヘリ1機とパトカー5台に、航空隊と高速隊の隊員らが乗り込み、蓮田サービスエリア(SA)から出発。空と陸からの活動で、速度違反、車間距離不保持など計23件の違反を摘発した。
高速隊の桑島正彦隊長が出発式で「道路交通法などの改正で、妨害運転に対する罰則が創設され、重い罰則が定められたが、依然として悪質なあおり運転は後を絶たない。空陸一体となって積極的に取り締まってほしい」と隊員に呼び掛けた。
蓮田SAでは、あおり運転の危険性を訴えるキャンペーンも行われ、啓発品約500セットが配られた。
受け取った川口市の会社員小島久美子さん(58)は、昨年8月に常磐道で起きた、あおり殴打事件をきっかけにドライブレコーダーの設置を決めた。「万が一の場合でも被害を主張できるため安心できる」と話していた。
交通指導課によると、今年1~6月末までの車間距離不保持の検挙数は、暫定値で494件。うち、高速道路での摘発数は254件で、前年より102件増加している。