豆乳で「ラクサ風リゾット」…新座総技高の新納さん、豆乳レシピ甲子園で優秀賞 夢は「保育園の調理士」
豆乳や豆乳製品の普及活動に取り組んでいる日本豆乳協会(山崎幸一会長)が主催する豆乳料理コンテスト「第10回豆乳レシピ甲子園」の「豆乳おかず部門」で、埼玉県新座市新塚の県立新座総合技術高校(佐久間博正校長、生徒数約700人)食物調理科3年、新納花梨さん(17)の豆乳レシピが優秀賞を受賞した。
新納さんは「調理師の母にも相談し、アドバイスを受けながら頑張ったのでうれしい。将来は保育園の調理師になるのが夢で、励みにしたい」と喜んでいる。
同コンテストは若者らに食事や健康のため、植物性たん白質の摂取の重要性を啓発するのが目的で、全国の高校生を対象に毎年公募。「豆乳おかず」と「郷土料理」「デザート・スイーツ」「豆乳×野菜」の4部門で、それぞれ最優秀賞1点と優秀賞2点を選出している。
今年は全国77校の高校から約2140件の応募があった。このうち、豆乳おかず部門では福岡県の高校生の「豆乳チーズ豆腐」など2人の作品が最優秀賞、新納さんの「ラクサ風豆乳リゾット」と鹿児島県の高校生の「ふわふわ豆乳鯖ボナーラ」が優秀賞に選ばれた。
「ラクサ風豆乳リゾット」は、ココナツミルクに麺を入れ煮込み、エビやパセリなどを盛り付ける東南アジアの食べ物「ラクサ」をモチーフにココナツミルクの代わりに豆乳、麺の代わりにお米を使用。味付けにカレー粉やオイスターソースなどを使い、リゾット風にアレンジした。
審査は審査委員会が書類の1次、レシピの2次を通過した5~6点を最終審査で調理。味やオリジナリティーなどを基準に各賞を選出した。新納さんの作品について、同委員会は「桜エビを粉末にして、ココナツミルクでなくてもラクサの風味を出していたのがよかった」と講評した。
同校は食物調理科3年生の夏休みの宿題に豆乳レシピを提案。提出された生徒38人のレシピを学校単位で応募した。同協会は入賞したレシピを推奨レシピとして普及活動に活用するという。