埼玉新聞

 

10代女性が飛び降りようと…通り掛かりの3人が連係、女性を押さえ説得 人命救助で浦和署が感謝状

  • 新井文夫署長(後列右)から感謝状を贈られた蛭田利夫さん(同左)と(前列左から)小暮光枝さん、水村ゆきじさん=20日午後、浦和署

 人命救助に貢献したとして、浦和署は20日、いずれもさいたま市桜区に住む無職蛭田利夫さん(82)、病院職員小暮光枝さん(74)、介護施設職員水村ゆきじさん(23)に感謝状を贈った。

 同署によると、蛭田さんは1日午前7時ごろ、同市南区鹿手袋1丁目の鴻沼川に架かる高沼橋で、欄干を乗り越えて飛び降りようとしている10代女性を発見。通り掛かった小暮さんと協力して女性の体を押さえて説得し、水村さんに警察への通報を依頼した。女性は駆け付けた警察官に保護され、一命を取り留めた。

 感謝状を受け取った蛭田さんは、「一瞬のことだったので何も考えていなかった。とにかく引っ張り降ろさないといけないと思った。何事もなくてよかった」と振り返った。小暮さんと水村さんは「まさか感謝状をもらえるとは思わなかった」などと話した。

 同署の新井文夫署長は「警察官でも緊張して固まってしまう場面。3人の連係で尊い命を救うことができた」と感謝の言葉を述べた。

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