埼玉新聞

 

加熱調理で柔らかく 旬を迎えた特産品とろとろナス、寄居で販売 消費者も楽しみに「やっと出てきた」

  • 旬を迎えた寄居とろとろナスを手にする消費者=寄居町用土、JAふかや用土農産物直売センター

 寄居町の新たな特産品「寄居とろとろナス」が町内で旬を迎え、JAふかやの男衾(おぶすま)農産物直売所(同町富田)と用土農産物直売センター(同町用土)で販売している。価格は税別で100円から150円。

 同町は新特産品として売り出していくため、JAふかやや県と連携しながら生産を開始し、現在4年目になる。生産者は「寄居とろとろナス研究会」で、15軒の野菜栽培農家で育てている。生産量も年々増え、昨年は1万5833個を生産。最盛期の8月には6340個を収穫した。

 「寄居とろとろナス」は2018年1月に商標登録された。名前の由来通り、加熱調理すると果肉がとろけ、柔らかくなるのが特徴。新しい食感で、焼いたり、揚げたりして食べる。大きさは1個当たり通常のナス3、4個分の300グラム程度。10月下旬ごろまで収穫できる。

 同センターでも年々購入者が増えているという。今季も店内に商品を並べると、「やっと出てきましたね」と消費者も楽しみにしていたようだ。瀧澤伸好店長も「このナスを見ると夏が来たと感じます」とアピールしている。

 問い合わせは、町農林課(電話048・581・2121、内線401)へ。

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