埼玉新聞

 

ひな人形、商店街や里山に趣添える 飯能の民家や商店など132カ所にひな人形展示、3月10日まで

  • ひな人形とつるし飾りが鑑賞客を迎える店蔵絹甚=19日、飯能市本町

 民家や商店など132カ所に、ひな人形を展示するイベント「飯能ひな飾り展」(同実行委員会主催)が19日、飯能市内で始まった。みやびやかなひな人形が商店街や里山に趣を添えている。来月10日まで。

 桃の節句にちなみ毎年開かれ、今年で14回目。中山間地域の名栗、吾野地区では寺の宿坊や廃校となった旧小学校も会場になっている。

 かつて絹の買継商を営んでいた「店蔵絹甚」(市指定有形文化財)では草木染めの着物を着た古風なひな人形が風情を醸し出している。地元の有志グループ「飯能布塾」が絹布で一針ずつ手作りした、つるし飾りが飾り付けられ、花を添えている。

 鑑賞していた市内の60代女性は「立派なつるし飾りが華やかさを演出してくれている」と喜んでいた。

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