埼玉新聞

 

<新型コロナ>55人感染…川越、越谷、松伏など 障害者施設でクラスター 入間基地職員、春日部の男児も

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは28日、新型コロナウイルス感染者を新たに55人確認したと発表した。内訳は、県管轄が38人、さいたま市5人、川口7人、川越市2人、越谷市3人。

 これまでに確認された感染者は2146人(チャーター便帰国者含む)、死者は72人。重症者4人。感染者の指定医療機関への入院は65人、一般医療機関への入院は178人。ホテル療養は104人、自宅療養は55人。956人が退院し、療養終了は661人となった(28日午後5時時点)。

 県によると、県管轄で詳細が判明しているのは未就学児~60代の男女25人。航空自衛隊入間基地の40代男性職員、陽性の家族と接触した春日部市の未就学男児、酒類を提供する飲食店アルバイトの30代女性2人らと確認された。

 また、県は27日午後判明分のうち、8人が障害者支援施設「太陽の里」(白岡市)の職員2人と入所者6人と発表した。25日に陽性となった入所者1人と合わせ、同施設の関係者の感染は9人となり、県は「クラスター(集団感染)が発生している」と説明した。

 さいたま市によると、新たに感染が判明したのは、同市に住む20~80代の男女5人。30代の男性会社員は同居の70代女性が既に陽性だった。

 川口市によると、新たに感染が判明したのは、西川口税務署職員ら市内居住の20~70代の男女7人。市北消防署の50代男性職員は管理課の事務担当者で、同じ課の女性職員が濃厚接触者としてPCR検査している。容態は全員安定しており、70代女性は入院し、ほかは調整中という。

 川越市によると、新たに感染が確認されたのは、市内在住で会社員の40代女性と、上尾市に住むアルバイトの10代女性の2人。いずれも感染経路は不明という。

 越谷市によると、市内に住む市職員で維持管理課の40代男性と30代男性、松伏町に住む80代の男性の3人の感染が判明した。市職員の同課での感染者は5人目。男性職員は濃厚接触者ではなく、念のため15日以降出勤していなかったが、検査で陽性と分かった。

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