川が氾濫、周辺流入…秩父 原因は無許可で搬入された土砂の崩落 再び崩落の可能性 搬入した5人の人物は
2020/07/29/00:00
秩父市田村で無許可に搬入され、堆積していた土砂が大規模に崩落し、蒔田川に流入していることが28日分かった。市は同日に土砂を採取し、土砂に有害物質が含まれていないか土壌分析を実施する。
県秩父県土整備事務所などによると、25日午前11時ごろ、大規模な土砂崩れが発生し、土砂が約150メートルにわたり蒔田川に流入。土砂は5千立方メートル以上と推定され、蒔田川が氾濫して周辺の田畑にも流れ込んでいる。同所の担当者は「天候不順で再び崩落する可能性もある。川の水位を注視しながら、関係者と撤去方法を検討したい」と話した。
現場は無許可で土砂を搬入したとして、県が5、6月に3社と5人に搬入を中止するよう行政処分を実施。行政処分を受けた5人の中には、2013年に県が許可した量の9倍近い土砂を堆積したとして、県土砂条例違反容疑で書類送検された人物も含まれているが、14年に不起訴処分となっている。