激高して女性殺害…メールの返信減ったから 男が認める 弁護側「交際中の事件で衝動的だった」/地裁
2020/08/01/00:00
東松山市のマンションの一室で昨年6月、介護士の女性が殺害された事件で、殺人の罪に問われた、住所不定、無職の男(42)の裁判員裁判の初公判が31日、さいたま地裁(河村俊哉裁判長)で開かれ、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で、検察側は「強固な殺意に基づき、執拗(しつよう)かつ一方的」と指摘。女性からメールの返信が減ったことなどに激高し、事前に購入したナイフを持って女性の自宅を訪れたとして「偶発的な犯行とは認められない」と主張した。
弁護側は「交際関係にある男女間で起こった事件で衝動的なものだった」とした。
起訴状などによると、男は昨年6月11日午後8時25分ごろ、東松山市材木町のマンションの一室で、介護士の渡辺真澄さん=当時(38)=の首をコードのようなもので絞め、ペティナイフで胸を複数回刺して殺害したとされる。