埼玉新聞

 

インターホン押し「茶色い猫を知りませんか」…じつは住人チェック 男2人、連続空き巣の疑いで送検/県警

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 県東部を中心に空き巣を繰り返したとして、県警捜査3課と春日部、杉戸、岩槻署は31日、窃盗と住居侵入などの疑いで、春日部市一ノ割4丁目、無職の男(24)、同市南4丁目、無職の男(27)=いずれも窃盗罪などで起訴=をさいたま地検越谷支部に追送検した。県警は同日までに埼玉、千葉、群馬の3県で発生した窃盗事件など54件(被害総額約1886万円相当)を確認。うち49件(同1531万円相当)を追送検し、捜査を終結した。

 同課によると、男らは留守宅を確認する際、インターホンを押して「茶色い猫を知りませんか」と質問。昨年11月ごろから春日部市など県東部で、同様の不審情報が数十件相次いだため、県警が調べたところ、付近で空き巣事件の連続発生が分かった。

 追送検容疑は、男の単独や共謀の上、昨年11月25日ごろから今年2月17日ごろまでの間、深谷市や春日部市の住宅49カ所に侵入、現金約625万円と貴金属など920点(計約904万円相当)を盗んだ疑い。

 付近の防犯カメラの精査などから、「茶色い猫」の男と空き巣事件の犯人が同一の可能性が浮上。今年1月、春日部市内の質店に事件の被害品が売却されたことが判明し、男らの関与が分かった。

 男らはもともと2人で不用品回収業をしていたが、「回収がお金にならないので泥棒をやった」と容疑を認めているという。

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