GACKTさん認めた“埼玉県民”の寛容さ、二階堂ふみさんも「埼玉県民のおかげ」 県民の日に“翔んで”イベントも開催された県庁、前回大幅超の人々来場 知事、翔んで埼玉は「県公認の映画と認めたい。ただし…」
「埼玉県民の日」の14日、1995年から21回目となる「県庁オープンデー」が、さいたま市浦和区の県庁本庁舎などで行われた。23日公開の映画「翔(と)んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」関連のイベントもあり、過去最多の約2万千人が来場。2019年の約1万2500人を大きく更新し、多くの県民が多彩な催しを楽しんだ。
本庁舎中庭の特設ステージでは「翔んで―」主演のGACKTさんと二階堂ふみさんが登場し、大野元裕知事は「県公認の映画と認めたい。ただし、翔んで埼玉よりも埼玉を取り上げてくれる映画が出るまでの間」とお墨付きを与えた。
GACKTさんは「映画館で知らない人と笑ったり、共感したりしてこの作品は完成する。埼玉県民の寛容さ、心の広さがあったから」と続編製作に至った要因を挙げ、県から表彰を受けた二階堂さんは「埼玉県民のおかげで、多くの方々に楽しんでいただくエンターテインメントになった」と実感を込めた。
本庁舎と第二庁舎をつなぐ渡り廊下では特別展示が行われ、映画で使用された衣装やのぼりの前で記念撮影する家族連れなどでにぎわった。
知事公館では埼玉バーチャル観光大使の春日部つくしさんによるトークライブショーが開催され、県内外のファン約100人が参加。春日部さんが県歌の歌詞や県庁のデザインにまつわるクイズを出題し、全問正解したファンにアクリルキーホルダーなどがプレゼントされた。
「サーキュラーファッションショー」では、タレントの松井咲子さんとユージさんが古着やテントをリメークした衣服を身にまとった。企画した聖学院大学(上尾市)の学生らがモデルとして登壇し、「花の名所」や「川遊び」をテーマにしたファッションを着こなした。
埼玉の魅力を体感できる常設型バーチャル空間「バーチャル埼玉」も幅広い世代でにぎわった。クイズに参加した浦和区の長谷川晃子さん(38)は「難しい問題だったが、埼玉を知るきっかけになる」と話し、娘の綾さん(8)と舞さん(6)は「(アバターを)動かすのが楽しかった。またやりたい」と喜んでいた。