<ランチ>今夏の一番人気「レモンクリームパスタ」、幸手駅から徒歩5分の“上庄かふぇ” タルトも大好評
幸手駅東口から徒歩約5分、江戸時代末期の旧家「岸本家住宅主屋」を改装し、9年前にオープンした「上庄かふぇ」。国の有形文化財に登録されている土蔵造りの建物だ。店内に入ると太い柱や梁(はり)、土戸構えの名残が往時をしのばせる。和のテイストを生かしながら、重たくならないようインテリアは洋物を取り入れポップ感を出した。松を使った手作りのテーブルから香る樹木の匂いが、気を落ち着かせてくれ、つい長居をしてしまいたくなる居心地の良い空間となっている。
ランチは、ほぼ週替わりでパスタ(千円~)やプレートメニュー(1380円)など5種類ほど用意(サラダとドリンク付き)。オーナーシェフの吉住信行さん(43)は、思い付いたアイデアを新作として即商品化するので、すぐメニューが変わることも。今まで作ったメニューは数百種類に及び、「都内のカフェやレストランを巡っておいしいと思ったメニューはすぐ取り入れる」というこだわりだ。
今夏人気なのは、「レモンクリームパスタ」(1180円)。細麺の生パスタに濃厚なホワイトソースがしっかりと絡んでいるが、香り立つ絶妙なあんばいのレモンが重たさを消し去り、夏バテでも食が進むあっさりとした味わいになっている。
手作りデザートも常時数種類用意。ケーキ2種類とアイスクリーム1種類を選べるデザート3品盛り(780円、ドリンク付き千円)がお薦め。アメリカンチェリーをふんだんに使ったタルトは大好評で、今はコーヒー餡を使ったチーズケーキが一推し。「全て甘さ控えめで作っているので、80歳の常連客も食後に必ずデザートを食べてくれる」とうれしそうに語り、そんな顧客の反応が励みになっているという。
【メモ】上庄かふぇ 幸手市中2の1の9(電話0480・77・7129)。21席。「赤エビのトマトパスタ」は、有頭エビを殻から漉してソースを作るので大好評、即完売になる。年何回かメニューに出すが、日程は決まっていないので運次第。営業は午前9時~午後6時。不定休。