女性に馬乗り、首絞めナイフで刺す…男に懲役18年求刑 弁護側「交際中で衝動的」 男が遺族に謝罪/地裁
2020/08/04/00:00
東松山市のマンションで昨年6月、介護士の女性を殺害したとして、殺人の罪に問われた、住居不定、無職の男(42)の論告求刑公判が3日、さいたま地裁(河村俊哉裁判長)で開かれ、検察側は懲役18年を求刑。弁護側は懲役14年を求めて結審した。判決は5日。
論告で検察側は、被害者に馬乗りになって首を絞め、ペティナイフで胸を複数回突き刺した犯行態様を「強固な殺意に基づき、執拗(しつよう)かつ一方的」と指摘。凶器を持参した点などから「事前準備をしており、偶発的犯行とは認められない」として懲役18年を求刑した。
弁護側は「交際関係にある男女間の事件で衝動的な犯行だった」と主張。懲役14年を求めた。
最終意見陳述で男は「自分のせいで遺族に悲しみや苦しみを受けさせてしまったことにおわびします」と述べた。
起訴状などによると、男は昨年6月11日夜、東松山市材木町のマンションの一室で、介護士の渡辺真澄さん=当時(38)=の首をコードのようなもので絞め、ペティナイフで胸を複数回刺して殺害したとされる。