埼玉新聞

 

コスモス畑に特大オブジェ! 地元の華道家が「ライブ」企画 来場者も参加、“現在進行形”の作品楽しむ

  • 花のオブジェの前に並ぶ角田一遊さん(右から3人目)と中学生ら=埼玉県さいたま市岩槻区鹿室

    花のオブジェの前に並ぶ角田一遊さん(右から3人目)と中学生ら=埼玉県さいたま市岩槻区鹿室

  • 花のオブジェの前に並ぶ角田一遊さん(右から3人目)と中学生ら=埼玉県さいたま市岩槻区鹿室

 500万株の花が揺れる埼玉県さいたま市岩槻区鹿室のコスモス畑で、来場者参加の華道ライブが開かれた。同所で初めての試みで、同市西区の日本心華道家元、華道家の角田一遊(つのだいちゆう)さんが企画。「真心」と題し「内裏びな」のイメージで大小一対のオブジェを作った。白、ピンク、真紅3色のコスモスが目を引く作品は、来場者の挿し入れた花と共に華やかさが増した。

 午前9時のオープンと同時に来場者に参加を呼びかけスタート。丈のそろった大輪のコスモスを手に角田さんのアドバイスで花を挿し、作品の変化を楽しんだ。角田さんは来場者から笑顔を引き出しつつ作品を仕上げていった。

 角田さんは、地元の開智中学・高校で花育アドバイザーも務める。駆け付けた生徒たちはコスモスを手慣れた様子で加えていった。圧倒的な大きさのオブジェに角田さん自身も「この幅はさすがに初めて」と笑った。参加した中学3年の前田悠翔さん(14)は「(オブジェが)コスモスで変わっていく」と現在進行形の作品を楽しみ、同じく3年生の古川智加さん(15)は「ますます地元に興味が湧いた」と目を輝かせた。

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