埼玉新聞

 

埼玉初“プール熱”流行警報を発令 患者増、飛沫で感染広がる特徴 主な症状は発熱、咽頭炎、結膜炎…4歳が最多、5歳以下が全体の7割占める ピークがずれた可能性

  • 【ちなみ】マスク=新型コロナイメージ

    プール熱、県が警報 統計開始後初の基準値超え

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 埼玉県は15日、「プール熱」の呼称で知られる咽頭結膜熱の患者が増加しているとして流行警報を発令した。6~12日の定点医療機関当たりの報告数は3・80人で、1999年の統計開始後初めて警報の基準値の3人を超えた。

 年齢別では4歳が117人で最も多く、5歳以下が全体の7割を占めた。保健所管内別では川口市保健所(8・92人)、南部保健所(6・60人)、秩父保健所(6・00人)の順。

 咽頭結膜熱は発熱や咽頭炎、結膜炎が主な症状で、飛沫(ひまつ)感染で広がる。夏のプール利用での流行が多いが、県感染症対策課は「コロナ禍が落ち着き、ウイルスへの接触機会が増えたことで、ピークがずれた可能性がある」と話し、小まめな手洗いやせきエチケットなどを求めた。
 

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