埼玉新聞

 

異常な盛り上がり“翔んで埼玉”観客動員数が前作超の勢い 聖地のMOVIXさいたま「歴史的な数字になりそう」 GACKTさんも驚き「埼玉は一つの映画館で一日20回上映らしい」 監督「関西の皆さまから苦情なく感無量」

  • 映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」の初日舞台あいさつに登壇した主演のGACKTさん(写真右から4人目)、二階堂ふみさん(同5人目)ら=23日夜、東京都中央区の丸の内TOEI1

    映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」の初日舞台あいさつに登壇した主演のGACKTさん(写真右から4人目)、二階堂ふみさん(同5人目)ら=23日夜、東京都中央区の丸の内TOEI1

  • 映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」の初日舞台あいさつに登壇した主演のGACKTさん(写真右から4人目)、二階堂ふみさん(同5人目)ら=23日夜、東京都中央区の丸の内TOEI1

 映画「翔(と)んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」(武内英樹監督)の初日舞台あいさつが23日、東京都内で開かれ、主演のGACKTさん(50)、二階堂ふみさん(29)ら豪華出演キャストが一堂に会した。

 大勢の観客を前にGACKTさんは「昨日(武内)監督から、埼玉では一つの映画館で20回まわしをしていると聞いて驚いた」と告白。場内もざわつく中、続けて「滋賀には23回まわしの映画館があるそうで…。(公開から)3日だけしか続かなかったとならないように、盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 二階堂さんは「2作目を作ると聞いた時は、大丈夫なのかなと不安だったけど、多くの方に(作品の思いが)届いていると実感した」とコメント。武内監督は「関西の皆さまから苦情を言われないか不安だったけど、いまのところはないと聞いている。この日(公開初日)を迎えられて感無量」と話した。

 記念撮影では、舞台となった琵琶湖の最大水深104メートルにちなみ、滋賀県発祥の交通安全の人型看板「とびだしとび太」に扮(ふん)した子どもたち104人が登場。『翔んで埼玉愛』あふれる雰囲気に、会場は笑顔に包まれていた。

 作品は全国373館で上映中。

■観客笑顔 “聖地”で「前作の観客動員数を超えそう」

 映画「翔(と)んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」が公開された23日、前作の観客動員数が日本一でファンから“聖地”と呼ばれるさいたま市大宮区のMOVIXさいたまには、続編を早く見ようと多くの観客が足を運んだ。

 MOVIXさいたまでの初回の上映後、大阪府出身という看護師の泉田智代子さん(67)は「面白いところがたくさんあって、(感想が)まとめられない。郷土愛も感じて、大阪のことを思い出した」と興奮気味に語った。タオルやバッグ、足袋など全身を「翔んで埼玉」グッズで固めた公務員の小島牧子さん(63)は「大笑いした。ネタバレをしたくないので、早くみんなに映画を見てほしい」と満足そう。

 東北出身で与野(同市中央区)に住む会社員の八重樫篤さん(32)、桃歌さん(27)は「関西を相手に埼玉が奮闘していた」「(深谷市のキャラクター)ふっかちゃんが活躍していた。また見てもっとたくさんのゆるキャラを見つけたい」と感想を言い合った。与野の小学生、大井天翔(かける)さん(12)は「『与野は引っ込んでろ』って言われてたね」と母親に苦笑を送り、「関西の文化を知ることができて面白かったけど、埼玉の出番が減ったので10点満点で9・9点」と評価した。

 浦和区に住む公務員の女性(28)は「前作よりスケールが斜め上にアップし、笑って泣けた」と“聖地”での鑑賞を満喫した様子だった。

 MOVIXさいたまの西海愛支配人は「予約数が多く、異常なほどの盛り上がり。前作の観客動員数を超える歴史的な数字になりそう」と期待した。
 

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