埼玉新聞

 

弁護士、元アナウンサーが“特別ホームルーム” 熊谷女高でキャリアセミナー 埼玉県教委、TBSと連携で

  • 講演する弁護士の板原愛さん(左)とTBSの秋沢淳子さん=埼玉県熊谷市末広の県立熊谷女子高校

    講演する弁護士の板原愛さん(左)とTBSの秋沢淳子さん=埼玉県熊谷市末広の県立熊谷女子高校

  • 講演する弁護士の板原愛さん(左)とTBSの秋沢淳子さん=埼玉県熊谷市末広の県立熊谷女子高校

 埼玉県熊谷市末広の県立熊谷女子高校で20日、特別ホームルーム(キャリアセミナー)「夢のかなえ方と情報モラルを考える」が行われた。TBSのCSR推進部長で元アナウンサーの秋沢淳子さんが進行役を務め、視覚障害を持つ弁護士の板原愛さんが全校生徒を前に「女性のキャリアについて考える~夢の実現の仕方~」を演題に講演し、「諦めなければ夢はかなう」と語った。

 県教育委員会は高校生が日頃の学校生活での学びや経験を自己のキャリア形成の方向性と関連付けることを目的として、TBSと連携したキャリアセミナーを実施している。本年度が初めての取り組みで、6月29日には春日部市の県立春日部東高校でキャリアセミナーを行った。

 事前アンケートによる生徒からの将来のキャリアに関する質問や悩みに答えながら進行。板原さんや秋沢さんはこれまでのキャリアについて言及。板原さんは「障害の有無でハンデされない弁護士になろうと中学生の時に思い、27歳で司法試験に合格した」、秋沢さんは「アナウンサーは大変だったが、毎日違うことをするので自分に向いている仕事だった」と強調した。

 「プロバイダ責任制限法改正」に関するTBSの実際のニュースも流して、生徒と対話しながらネット上のトラブル事例や言葉の伝え方について話し合った。板原さんは社会問題化している交流サイト(SNS)の誹謗中傷に触れ、「自分が誹謗中傷を受けてもやり返しては駄目で、大人や周りの人に相談してほしい」と話していた。

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