「共学・別学」児童生徒らへ問う…埼玉県立高の特色化・魅力化アンケート 「重視」項目で県教委が質問設定
2023/11/25/10:51
埼玉県教育委員会が12月に中学生らを対象に行う予定の意識調査において「男女共学校・別学校」に関する質問を設定する見通しであることが分かった。24日の定例会見で日吉亨教育長が明らかにした。
意識調査は県立高校の特色化・魅力化に向けたアンケートで、対象は小学5年生~高校生とその保護者。オンラインでの実施を予定し、回答は任意としている。
共学・別学に関する質問は「高校選びの観点として重視する(した)こと」といった項目に設定し、「学風」や「設置学科」、「通学の便」などとともに「共学であること」「別学であること」を児童・生徒、保護者がどの程度重視しているかを調査する。
魅力ある高校づくり課の担当者によると、高校の特色化・魅力化に向けたアンケート実施は今回が初。担当者は「高校づくりの参考として広く意見を募ることが目的だ」として、8月に県苦情処理委員から行われた「男女別学校の共学化実現」勧告のアンケート内容への影響は否定した。
日吉教育長はまた、同日の会見で共学化勧告への今後の対応について、11月に県立男女別学校・共学校の校長らと教育局職員による意見交換を実施したと明かした。
県立学校人事課によると、意見交換は2回行い、11月上旬に別学校校長らと職員、下旬に別学校校長の一部と共学校の校長らが参加した意見交換を実施。共学化に関する意見聴取の方法や対象、内容について意見を交換したという。