埼玉新聞

 

全日制・定時制の入学者、8年連続で減少 通信制は増加…多様な生徒の受け入れ、高校側が変化した結果

  • 全日制・定時制の入学者、8年連続で減少

 県教育局は17日、2020年4月に県内国公私立高校に入学した生徒の状況調査(速報)を発表した。全日制・定時制の入学者総数は前年度比1357人減の5万5851人で、8年連続で減少した。

 全日制入学者は5万4604人で、そのうち公立高校は前年度比1006人減の3万6673人。全日制・定時制入学者全体に占める割合は65・7%。私立は423人減の1万7772人で31・8%だった。定時制入学者は1247人で、2・2%。

 全日制公立高校入学者のうち、県内中学校卒業者が占める割合は98・7%(前年度比0・3ポイント増)、私立高校入学者では90・2%(同0・4ポイント減)だった。

 通信制の入学者は前年度より73人多い887人だった。

 同局教育政策課は「中学の生徒数が減り続けており、高校側は定員数の調整で対応している」と説明。通信制の入学者が増加したことについては「高校進学率が伸び、多様な生徒を受け入れられるように高校側が変化した結果だ」と評価した。

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