埼玉新聞

 

首つろうとする男性、身投げした女性「何やっているんだ」…男性3人が救助、県警表彰「何も考えず走った」

  • 感謝状を受け取った(右から)小野里隆さん、阿部猛さん、尾崎俊生さんと寺山卓也署長=14日午後、所沢署(県警提供)

 自殺を図ろうとした人を救助したとして、所沢署は所沢市の自営業小野里隆さん(79)、同市の自営業阿部猛さん(69)、同市の自営業尾崎俊生さん(40)の3人に感謝状を贈呈した。

 小野里さんと阿部さんは7月7日午前4時40分ごろ、市内の公園で木にビニールひもをかけて首をつろうとしていた男性を発見し協力して救助した。

 尾崎さんは同じく7月7日午前8時20分ごろ市内の貯水池で柵を乗り越えて転がりながら池に飛び込んだ高齢女性を発見し、自ら貯水池に入り、女性を引き上げ救助した。

 小野里さんは「勇気を出して『何をやっているんだ』と声を掛けた。男性の命を救うことができて良かった」、阿部さんは「男性が今後、元気に生きていってくれることを願っている」と話し、尾崎さんは「必死で何も考えずに走って、池に向かった。女性の命を救うことができて本当に良かった」と振り返った。

 同署の寺山卓也署長は「皆様の勇気ある行動により、尊い2人の命を救うことができました。誰にでもできる行動ではない」と感謝した。

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