所沢署は19日、詐欺容疑で、住所不詳、無職の男（20）と自称・川口市の無職少年（19）を逮捕した。

　逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、18日午前10時45分ごろから数回、入間市の無職男性（78）方に市役所や金融機関の職員を装って電話し、「累積保険の還付金がある」「受け取るのに口座が必要」「あなたのキャッシュカードはチェックに引っかかったので、新しくカードが作る必要がある」などとうそを言って、同日午後2時25分ごろ、男性方でキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。

　同署によると、同日午後4時ごろ、所沢市の西武線所沢駅のダイヤル式コインロッカーで包みを入れるなど不審な様子の男を駅周辺で警戒していた同署員が発見。事情を聴いたところ、男性から受け取ったカードで引き出した現金を入れたことを認めた。さらに約1時間後、少年がロッカーを開けて現金を取りに来た。男は男性のカードを使い、現金自動預払機（ATM）2カ所で計29万円を引き出していた。