埼玉新聞

 

悪口言われ…いじめの重大事態2件発生、川口の小中学校 すでに3件の調査委あり 被害生徒「腕を切った」

  • 川口市役所=川口市青木

 川口市議会は19日、次世代支援・教育力向上特別委員会(稲川和成委員長)を開き、市教委から最近の活動について説明を受けた。市教委は市内の小中学校で、いじめ防止対策推進法に基づくいじめの重大事態が発生したことを奥ノ木信夫市長に報告し、それぞれ調査委員会を発足させ、7月から調査を始めたことを明らかにした。

 市教委によると、市内の中学校では、生徒から「2019年4月に同じ部活の生徒から悪口を言われ、10月にも一部の生徒に悪口を言われた。11月に自宅の工具箱に入っていた刃物で腕を切った」との訴えがあった。市教委は12月に市長に報告。学識経験者や弁護士、医療従事者を調査委員に選任し、委員会を今年7月に初開催し、調査している。

 別の小学校では、児童の保護者から「19年11月に同学年の児童から悪口を言われ、複数の児童からボールを当てられた」と訴えがあった。市教委は今年3月に市長に報告し、校長や教頭、主幹教諭、いじめ対応教員、主任児童委員、民生委員、前町会長らを委員に選任し、委員会を今年7月に初開催し調査している。

 市はこの2件を含む計5件で調査委員会を立ち上げて調べている。

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