一番人気はこだわりの「四川麻婆豆腐」 目標は特徴ある店、コンセプトは“日常使いの店” 吉川の「萬万亭」
本格中華をリーズナブルに楽しめる埼玉県吉川市の「萬万亭」。創業35年を迎える同店は地元に根差した「日常使いの店」をコンセプトに、四川料理を中心とした約100種類のメニューを取りそろえる。2代目社長兼料理長の鈴木正寛さん(42)が、修行先で培った経験が店づくりのベースだ。できる限り新鮮な無農薬野菜を活用し、化学調味料も控え、使用する油も最小限にとどめるなど体に優しいヘルシーな料理を提供する。
「チンゲン菜を全国に広めた柏市の『知味斉』で6年ほど修行を積んだ。そんな特徴ある店を目指したい」と、地元では珍しい自然派ワインや吉川産のナマズを使った春巻きを提供するなど、こだわりを見せる。「ナマズ春巻き」は、郷土料理の「ナマズのたたき揚げ」を基に、さらに見た目と食べやすさを追求して考案したオリジナルメニューで、6年前に吉川市で開催した「全国なまずサミット」のグルメコンテストでグランプリを獲得した。
昨年度は、新連携補助金を活用し、地元のフレンチレストランとカクテルバーとの連携によるオリジナルカクテルを開発。地元の酒屋と連携し、自然派ワインと本格中華のフルコース料理を楽しめる会員制イベントなども開催している。
サンショウが効いたピリ辛の「四川麻婆(マーボー)豆腐」は、調味料から全て手作りの一番人気メニューだ。各地の有名店などを食べ歩き、常にトレンドをキャッチ。新規メニューとして取り入れている。「お客さまから都内の高級店よりおいしいと言われた時は、何よりうれしいですね」と笑顔を見せた。
【メモ】萬万亭 吉川市平沼1の9の6(電話048・981・5354)。営業時間はランチが午前11時半~午後2時半、ディナーが午後5時~同10時。火曜日定休。座席数36席。駐車場有。
【主な人気メニュー】人気の四川麻婆豆腐セット900円、人気の小皿2種セット1100円、四川担々麺セット900円、吉川産ナマズ春巻き(2本)600円など。