埼玉新聞

 

<新型コロナ>県内50人感染 介護事業所やパーティー参加者らから感染 埼大生や久喜署の警察官も

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは21日、新型コロナウイルスの感染者を新たに50人を確認したと発表した。感染者の内訳は県発表が33人、さいたま市5人、川口市9人、越谷市3人。

 これまでに確認された感染者は3465人(チャーター便帰国者含む)、死者85人(21日午後6時現在)。

 同日午後9時時点の重症者は11人、感染者の入院は331人、ホテル療養78人、自宅療養114人。退院・療養終了は2807人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは県内高齢者施設の40代女性職員や80代女性入居者、久喜署の20代男性警察官ら10~90代の男女19人。クラスター(感染者集団)が発生している所沢第一病院に入院している50代男性の感染が判明し、同病院関連の感染者は57人となった。

 県内の公立学校で英語を教える春日部市の40代外国籍男性は8月中旬に誕生日などを祝うパーティーに2回参加。うち1回は草加市の英語教師の30代外国籍男性や、20日に感染が発表された工場アルバイトの人々の一部も参加していた。春日部市の外国籍の30代無職女性は20日に発表された感染者らと同じパーティーに参加しており、外国人コミュニティーに関連した感染者は35人に上った。

 埼玉大学は所属する20代の学生が20日に県外の保健所で陽性と判明したと発表した。同大学での感染は2人目。

 県警は21日、久喜署刑事課の20代男性巡査が新型コロナウイルスに感染したと発表した。巡査はすでに感染が判明している捜査1課の30代女性巡査部長と同じ部屋で勤務。16日を最後に勤務しておらず、他に濃厚接触者はいないが、業務上で巡査と巡査部長に関係する十数人が自宅待機しているという。

 さいたま市によると、感染が判明したのは、50~80代の男女5人。80代女性は上尾市に住む50代息子の感染が判明していた。息子はクラスターが発生した介護事業所「小規模多機能型居宅介護 扇の森」の職員で、一人暮らしの母親方を訪れていた。80代と70代の夫妻は、陽性が判明した県外に住む50代息子が8~10日に訪れていた。市教委によると、市立中学校に外国語指導助手として勤務する30代男性の陽性が判明し、21日を臨時休校とした。

 川口市によると、新たに感染が確認されたのは、10歳未満~80代男女9人。いずれも容体は安定しているという。

 越谷市によると、新たに感染が判明したのは、同市に住む50代自営業女性と20代会社員男性、吉川市に住む20代の会社員男性の3人。感染経路などを調べている。

ツイート シェア シェア