<高校ラグビー>記念大会で今大会の代表は2校 2ブロックでトーナメント、出場33チーム対戦は
ラグビーの第100回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が21日、熊谷ラグビー場で行われ、出場33チームの対戦カードが決まった。今大会は記念大会のため、埼玉代表が1増の2校となる。第1、第2の各ブロックに分かれてトーナメント方式で行われ、各ブロックの優勝校が全国高校大会(12月27日~来年1月9日・花園ラグビー場)に出場する。
抽選会は新型コロナウイルス感染防止を図るため、主将ら選手は参加せず、各チームの顧問教諭が出席。シード校は第1、第2ブロックに割り振られ、県新人大会の4強がAシード(第1~4)、同8強がBシード(第5~8)に収まった。
新人大会を制した川越東が第1シードとなって第1ブロックに入り、3年ぶりの優勝を狙う昌平が第2シードで第2ブロックになった。第3シードは正智深谷で第2ブロック、第4シードは前回王者の浦和で第1ブロックに割り振られた。
第5シード(第1ブロック)は深谷、第6シード(第2ブロック)に熊谷。城西大川越が第7シード(第2ブロック)、川越が第8シード(第1ブロック)になった。
合同チームは、昨年と同数の3チームが出場。選手宣誓は、くじ引きで浦和工の冨田星七(せいな)主将に決定した。9月5日に予定されていた開会式は行わず、選手宣誓は同日にテレ玉で放送する出場チーム紹介番組内で事前に録画した映像が放映される。
試合は原則、無観客。大会は同27日に各ブロック1回戦から始まり、同決勝は11月14日、同ラグビー場で行われる。
■初の栄冠目指す/第1シード・川越東
県新人大会で初優勝した川越東は、創部34年目で初の頂点を視界に捉える。「目指すは優勝。昨年の雪辱を果たしたい」と望月監督。昨秋の埼玉大会は準優勝で、花園切符をあと一歩で逃した悔しさをぶつける。
新人大会を制して春の全国高校選抜大会の出場権を手にしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会は中止。続く関東大会県予選も取りやめとなり、実戦感覚は乏しい。だが、少しずつ状態を上げており、指揮官は「けがもなく、うまく練習できている」と、悲願達成を見据えた。
■3年ぶりV狙う/第2シード・昌平
3年ぶりの栄冠を目指す昌平の御代田監督は「記念大会で、(花園大会に)2チームが出られるチャンス。優勝を狙いたい」と気合十分だ。
新型コロナウイルスの影響で例年通りの練習はできないが、夏休み期間中は走り込みを中心に体力づくりに汗を流してきた。御代田監督は「FW、BKどこからでも点が取れるのが持ち味。菅平合宿では4試合をこなした。(成果を)大会でどれだけ発揮できるか」と期待を込める。初優勝した3年前のように、走り勝つつもりだ。
■復活へ虎視眈々/第3シード・正智深谷
正智深谷は昨秋の埼玉大会で4強入りし、10年ぶりの優勝に手の届くところまで来ている。
自粛期間中にもトレーナーの練習メニューをこなしてきたおかげで、選手の体に不安はない。松本監督は、「ディフェンスを鍛えないと戦っていけない」と課題を挙げるが、夏に岩手と長野で合宿を行い、練習試合などで実戦感覚を養った。タイトルをつかむには、「ボールをキープできるかが鍵。選手が頑張ってくれると思う」と指揮官。復活を虎視眈々(たんたん)と狙っている。
■連覇へ視界良好/第4シード・浦和
昨年の県新人大会、関東大会県予選、全国高校埼玉大会で県内3冠を達成した浦和は、連覇を視界に入れ大会に臨む。
10日から練習試合が解禁になったばかりで、「実戦感覚が戻っていない」と、山本監督は現段階での課題を挙げるが、選手の調子は良好だという。「花園でシード校を倒す」を今季の目標に掲げるが、「新人戦で4位だったので、うちはチャレンジャー。地味に泥くさく一戦一戦戦うだけです」と指揮官は謙虚な姿勢を崩さなかった。