埼玉新聞

 

水辺のカフェやイベントに…古利根川沿いに散策路完成、新たな魅力の創出を 杉戸町、地域活性化に期待

  • 杉戸町役場=杉戸町清地

 杉戸町は、古利根川の水辺空間を活用した地域活性化策を検討する「古利根川活用推進協議会」の初会合を開催した。

 6月に古利根川沿いに散策路やデッキが完成したことに伴い、オープンカフェやイベント広場など民間事業者らが商業利用できるようにし、水辺空間のにぎわいや新たな魅力の創出を目指す。

 県の「水辺空間とことん活用プロジェクト」制度を活用する。施設使用者の選定やルール作りなどを行う。本年度は、商業利用する上で区域指定が必要となるため、年度内の県指定取得を重点事項として取り組む考えだ。対象地域は、古川橋から清地橋付近までの河川敷地約4万4400平方メートル区域内で検討する。

 初会合には、商工会やまちづくり活動などの関係団体、区長のほか、県市職員など20人が出席。10月を目途に水難事故などへの注意喚起や川の利用案内などの看板設置に取り組んでいく。今後、護岸擁壁の塗装など環境整備や散策路などの清掃活動、カヌー教室の開催、SNSを活用した情報発信などを手掛けていく方針。

 町商工観光課は「年間を通し事業を行うことで関心を集めていきたい。また、これから駅前通り周辺の再開発など周辺事業が動き出すので、注目が集まるこのタイミングでエリア全体で活性化を図っていきたい」と期待を寄せている。

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