埼玉新聞

 

<新型コロナ>54人感染 クラスター発生の結婚パーティー参加者ら 児童生徒も 越谷で新たにクラスター

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは26日、新型コロナウイルス感染者を新たに54人確認したと発表した。内訳は県発表が29人、さいたま市10人、越谷市11人、川口市4人。

 これまでに確認された感染者は3681人(チャーター便帰国者含む)、死者は86人(26日午後7時現在)。

 同日午後9時時点での重症者は11人、感染者の入院は347人、ホテル療養104人、自宅療養64人。退院・療養終了は3026人となった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学~70代の男女24人。クラスター(感染者集団)となっている外国人コミュニティー関連では、草加市の30代女性と所沢市の30代外国籍男性が今月中旬に開かれた結婚パーティーに参加していた。また、同居家族の30代女性が感染していた春日部市の未就学男児と30代無職男性や、陽性者と接触があった20代、30代の男性2人も感染し、外国人コミュニティー関連の感染者は55人となった。

 また、県教育委員会は25日に南部地区の県立学校で子ども1人が感染したと発表。濃厚接触者は別の子ども1人で、26日を休校とし、27日から学校を再開すると発表した。

 さいたま市によると、感染が確認されたのは、市立小学校に通う10歳未満の女子児童1人を含む70代までの男女10人。女子児童は同居家族に陽性者が確認されていた。26日に臨時休校となった学校は、保健所の調査で濃厚接触者がいないと判断されたため、27日から再開する。そのほか感染が判明したのは、東松山市在住で県外の大学で講師を務める70代女性など。

 越谷市によると、社会福祉法人が運営する市内の保育福祉施設の利用者と職員9人を含む、未就学児から60代の男女11人の感染が分かった。同施設では25日までに職員と利用者の3人の陽性が判明したため、利用者全員を対象に検査を実施。同施設での感染者は計12人となり、クラスターと認定された。同施設は24日から休止しているという。

 春日部市によると、越谷市に住む学校教育部施設課の30代男性職員の感染が確認された。22日以降出勤せず、職場に濃厚接触者はいないという。市職員の感染は3人目。

 川口市によると、新たに10代の男子高校生と40代の男女計4人の陽性が分かった。

 また、日本郵政は26日、川口芝中田郵便局に勤務する社員の感染が確認されたと発表した。社員は同郵便局で窓口業務を担当していた。同郵便局では消毒作業を行うため当面の間、現金自動預払機(ATM)を含む窓口業務を休止する。同郵便局では22日にも社員の感染が確認され、同日から業務を休止していた。

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