カインズ、羽生に初出店 シェア拡大へ スーパービバホーム、ケーヨーデイツー、ジョイフル本田…競争激化
ホームセンター大手のカインズ(本庄市)は26日、羽生市内に羽生店を開業した。羽生市岩瀬土地区画整理組合と大手商社の住友商事などが開発の商業街区などで構成する「愛藍タウン」内に出店した。同市への出店は初めてで、県北東部と群馬県東部エリアのドミナント強化の一環で、出店地域の商圏シェア拡大を狙う。街区周辺には家具大手のニトリ(東京都)が既に羽生店を新設している。今後は食品スーパーのベルク(鶴ケ島市)などが順次、開店予定。
羽生店開設で県内は29店体制となる。売り場面積が外売り場含め約1万平方メートルで、取扱商品数は約7万5千点。初年度売り上げ目標は非公表。周辺には行田店(行田市)や邑楽店(群馬県邑楽町)などを展開している。
近年注力する直営カフェ「CAFE BRICCO(カフェブリッコ)」はインテリアグリーン売り場とセットで店内入り口そばに併設した。各種工具や専門機器の貸し出し、ワークショップを定期開催するCAINZ工房、初心者でも使いやすいグッズがそろうDIY用品売場を隣接させた。
ペットコーナー「ペッツワン」ではトリミングやペットホテルを備え、敷地内にはドッグランを開設する。戸建て比率が高い地域需要の対応へエクステリアやリフォームの売り場を強化した。
同社のオンラインショップで注文の商品を受け取れるロッカーを設置し、9月から運用を始める。店内で探す手間を省いたり、注文品を実際に見てから購入を決めたい顧客のニーズに対応する。
商圏は羽生市のほか、行田市、加須市、群馬県明和町などの5万世帯を想定。想定商圏には、LIXILビバ(さいたま市浦和区)の「スーパービバホーム」、ケーヨー(千葉市)の「ケーヨーデイツー」、ジョイフル本田(茨城県土浦市)の「ジョイフル本田」などが店舗展開している。カインズの羽生市進出で、ホームセンター間の販売競争が激しくなりそうだ。