埼玉新聞

 

<新型コロナ>69人感染 パーティーのクラスター、さらに家族へ感染 小学生も…身近に別のクラスター

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは27日、新型コロナウイルス感染者を新たに69人確認し、県内の医療機関に入院中だった県外在住の70代男性が死亡したと発表した。感染者の内訳は県発表が49人、さいたま市6人、川口市10人、川越市2人、越谷市2人。

 これまでに確認された感染者は3750人(チャーター便帰国者含む)、死者は87人(27日午後7時現在)。

 同日午後9時時点での重症者は12人、感染者の入院は330人、ホテル療養107人、自宅療養98人。退院・療養終了は3059人。

 県によると、亡くなった70代男性については家族の意向で基礎疾患の有無などを明らかにしない。

 県管轄で感染の詳細が判明したのは未就学~80代の男女44人で、残る5人は調査中。クラスター(感染者集団)が発生している外国人コミュニティー関連では、同居家族に陽性者がいた春日部市の40代外国籍女性の感染が新たに分かり、関連の感染者は56人となった。滑川町の10代未満の小学生女児は家族に陽性者がいる。草加市の60代自営業男性は、県内飲食店の利用客。同店では同市の70代アルバイト男性含め、これまでに従業員4人の感染が分かっている。

 さいたま市によると、感染が判明したのは30~70代の男女6人。40代男性は市教委事務局勤務の非常勤職員で、外国語指導助手(ALT)の指導助言などを行っている。市教委は同じ課に勤務する職員数人を自宅待機とし、男性が勤務している市役所第2別館1階の一部を消毒した。

 川口市によると、新たに感染が判明したのは、市立中学校の男子生徒など10~50代の男女10人。うち1人は都民。フィリピン、カメルーン、タイ人の男女3人もいた。男子生徒は25日に陽性が分かったパート女性の子で、濃厚接触者として自宅待機し、週明けの24日以降に登校していなかった。市教委は休校の必要はないとしている。

 川越市によると、新たに感染が確認されたのは、60代の会社員男性2人。いずれも容体は安定している。

 越谷市によると、新たに感染が確認されたのは、市内に住む10歳未満の小学生男児と自営業30代女性の2人。男児は26日にクラスターが発生した市内の民間保育施設と併設する社会福祉施設の利用者。同施設関連の感染者は計13人となった。

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