大変残念…飯能市立名栗中、20年度で廃校に 22年度に生徒10人以下が見込まれ 生徒は原市場中に編入
2020/08/28/00:00
飯能市は27日、市立名栗中学校(同市上名栗)を本年度限りで廃校にし、同中に通う生徒は来年度から市立原市場中学校(同市原市場)に編入すると発表した。9月4日開会予定の市議会9月定例会に市立学校設置条例の改正案と編入に向けた準備のための補正予算案を提出する。
名栗中は1947年4月、名栗村立名栗中として開校。2005年1月に飯能市と名栗村の合併により同市立名栗中となった。ピーク時の62年には270人の生徒がいたが、本年度は18人。22年度には10人を下回ることが想定されている。
市は生徒数が減少し、望ましい教育環境の確保が難しいことから昨年8月以降、名栗小、中の保護者や地区の自治会長と懇談会を開き、児童、生徒数の今後の推移などを踏まえ同小、中学校の在り方について話し合いを進めてきた。
大久保勝市長は定例会見で「生徒数が10人前後では成長にも影響を与えると思う。生徒のことを思うと、大勢の学校で勉学、道徳、人間関係などいろいろなことを体感することも大切。大変残念ではあるが、地域の方にもご理解をいただいた」と話した。
同市の公立学校を巡っては、19年4月に東吾野小、西川小、吾野小の3校を統合し、西川小と隣接する吾野中の既存施設を活用した施設隣接型の小中一貫校とする奥武蔵創造学園(奥武蔵小、中)を開設している。