埼玉新聞

 

ノリで始めて11年、実った努力 常連客ら“イチオシ”の店に 人気はレバニラや炒飯 嵐山の「中華一推」

  • 炒飯・半ラーメンセット

    炒飯・半ラーメンセット

  • 店主の小野真さん=埼玉県嵐山町むさし台1丁目の「中華一推」

    店主の小野真さん=埼玉県嵐山町むさし台1丁目の「中華一推」

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  • 店主の小野真さん=埼玉県嵐山町むさし台1丁目の「中華一推」

 埼玉県嵐山町むさし台1丁目の県道深谷・嵐山線沿いにある「中華一推(いちおし)」。2012年4月にオープンした。昼間は「中華屋さん」、夜は「居酒屋」として、地域に親しまれている。

 店主の小野真さん(49)は嵐山で生まれ育った。調理師専門学校を卒業後、滑川町の高根カントリー倶楽部のレストランに就職、「和食」を経て「中華」を担当。26歳の時、熊谷市の八木橋百貨店のレストランの責任者を務め、その後、小川町のアドニス小川カントリー倶楽部や嵐山町内のラーメン店で働いた。

 38歳の時、「空き店舗がある」との話があり、いつかは「自分の店を」と思っていたので独立を決意。物件は長い間、中華の店だった。そのまま使えるので「じゃ中華料理をやろう」と、軽いノリで始めた、という。

 少しずつ人気が定着、客層は幅広い。「半分は常連客」という。「炒飯(チャーハン)」や「ラーメン」類、「レバニラ炒め」などの定食が人気メニュー。例えば、レバニラ炒めは「レバーなのに肉みたい」「パサパサ感があまりなく、食べやすい」「苦手だったが、これなら食べられる」などの声が寄せられている。また、食材のうち卵は地元のセイメイファームのものを使っている。「味の仕上がりが違う」という。

 ある時、常連客が「うまくなった。(開店当初と)味が全然違う。これなら人に勧められる」と話した。別の客は県外で「埼玉の嵐山町から来た」と話したら「中華一推」の名前が出たという。どっちもうれしい話だ。地道な努力が実った。「お客さんに感謝です」

【メモ】中華一推 嵐山町むさし台1丁目5番地1(電話0493・62・3355)。営業時間は午前11時半~午後2時、午後5時半~同9時。水曜が定休日。東武東上線武蔵嵐山駅から徒歩約5分。

【主な人気メニュー】炒飯600円、ニラ炒飯650円、ガーリック炒飯750円、炒飯・半ラーメン850円、レバニラ炒め定食880円、野菜炒め定食830円、マーボー豆腐定食780円、ラーメンセット(ギョーザ5個)850円、一推タンメン850円など。

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