不審感じた銀行員が通報、被害防ぐ 訪問先の女性、そちらからも還付金の電話あった 草加署が感謝状
2020/09/01/00:00
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、草加署は8月27日、セブンイレブン草加新栄町店の従業員高田直美さん(48)と、東和銀行草加支店の渉外課近藤貴雄さん(47)に感謝状を贈った。
同署によると、高田さんは8月3日、仮想通貨3万2千円分を購入しようとしていた70代女性客に用途を尋ね、女性が「アマゾンの支払いで使う」などと答えたことから、詐欺を疑い、署に通報。架空請求詐欺を未然に防止した。
近藤さんは8月6日、70代女性方を定期訪問中、女性が「明日来るんじゃなかったの?市役所から還付金の電話があった後、そちらの銀行からも電話があったわよ」と話したため不審に感じ110番。同署の調査で、女性は預貯金詐欺に引っ掛かりかけていたことが分かった。
高田さんは「当然の行動を取っただけ。今後も声を掛けていく」。近藤さんは「今回の経験を生かし、詐欺被害防止に貢献していく」と話した。
同署の大村正幸署長は「地域に根差したコンビニ、金融機関の協力は心強い。引き続き詐欺被害防止に力を貸してほしい」と感謝した。
同署管内の今年1月~8月25日現在の特殊詐欺被害件数は、前年比26件減の29件。水際防止件数は65件に上る。