埼玉新聞

 

救急出動先を誤り、到着13分遅れる 地図などで住所確認せず 児玉郡市広域消防、2月22日にも6分遅延

  • 救急出動先誤り、到着13分遅れる

 児玉郡市広域消防本部は1日、救急隊が出動先を誤ったため、現場到着が約13分遅延したと発表した。傷病者は67歳男性で搬送先の病院で死亡が確認された。医師は「遅延による症状の因果関係はない」と話しているという。

 同本部によると、2月28日午後6時10分ごろ、本庄市内で発生した救急事案で、救急隊が出動先を誤り、救急要請があった家から400メートル離れた別の家の付近で誤りに気付いた。さらに本来の出動先に向かう際、道順を間違えた。

 道路の形状が類似する場所と勘違いし、隊長と隊員が現場到着までの間、地図などで住所を確認せず、誤りに気付いた後も本来の出動先と現在地を把握できなかったのが原因としている。

 22日にも指令課職員が指令措置の操作を誤り、救急隊の現場到着が約6分遅延した事案が発生している。

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