埼玉新聞

 

「コネコノヒタイ」で、ほっとひと息 小さな“絵本カフェ”川越にオープン 18日まで絵本作家のパネル展

  • 壁一面にディスプレーされた絵本を眺めているだけでも楽しい店内。長女と絵本の話をする店主の丹崎万記子さん(右)=埼玉県川越市砂、絵本カフェ「コネコノヒタイ」

    壁一面にディスプレーされた絵本を眺めているだけでも楽しい店内。長女と絵本の話をする店主の丹崎万記子さん(右)=埼玉県川越市砂、絵本カフェ「コネコノヒタイ」

  • 新刊絵本「ぼく、いいたいことがあるの」を持つ岡田千晶さん

    新刊絵本「ぼく、いいたいことがあるの」を持つ岡田千晶さん

  • 壁一面にディスプレーされた絵本を眺めているだけでも楽しい店内。長女と絵本の話をする店主の丹崎万記子さん(右)=埼玉県川越市砂、絵本カフェ「コネコノヒタイ」
  • 新刊絵本「ぼく、いいたいことがあるの」を持つ岡田千晶さん

 東武東上線新河岸駅西口から徒歩3分の場所に11月23日、絵本カフェ「コネコノヒタイ」(埼玉県川越市砂)がオープンした。店名の通り、一軒家をリフォームした15畳ほどの小さな店内に約300冊の販売用の絵本と約500冊の蔵書が並ぶ。コーヒーやお茶を飲みながら、購入後の絵本や棚に並ぶ蔵書を読み、くつろぐことができる。18日まで、海外でも評価が高い絵本作家、岡田千晶さんの新刊パネル展を開催している。

 絵本カフェを始めた、店主の丹崎万記子さん(56)は、自身の長女が通う幼稚園でたくさんの絵本と出合った。園長の勧めでわが子と絵本を読むうちに絵本好きになったという。長女が小学校に上がると、校内で読み聞かせをするようになり、ますます絵本のとりこになった。

 その後、イベントで出会った絵本作家らの思いに触れたり、絵本好きの仲間から刺激を受けた。「『何かやりたいことは』と問われ、これからの人生は好きなものに囲まれていたいと意識するようになった」と丹崎さん。「地域のコミュニティーになる場所をつくりたかった。親子や、絵本好きな人たちがほっとひと息ついたりおしゃべりを楽しんでもらえたら」と、目を輝かせた。

 近所に住む田中恵海子さん(74)は「新河岸にこんなすてきなお店ができてうれしい。わくわくする。小学生の孫たちに本を勧めてもあまり読まないので、今度引っ張って連れて来たい」と笑った。

 オープン当日には2階のイベントスペースで、2010年にボローニャ国際絵本原画展で入選した絵本作家、岡田さんのサイン会を行い、50人以上が詰めかけた。開催中のパネル展では、岡田さんの新刊「ぼく、いいたいことがあるの」(評論社)の作品を展示。同書は、カナダ在住のジャン=フランソワ・セネシャルさんの原作に岡田さんが絵を描いたカナダでの出版本の翻訳版。柔らかく繊細な絵に多くの人が見入っていた。店のアイコンのイラストも岡田さんが手がけている。

 同店では今後もおはなし会のイベントなどを行う予定。詳しくは、同店サイト(konekonohitai.jimdofree.com)。営業日は金~月曜の4日間。午前10時~午後5時まで。

 問い合わせは、同店(電話049・248・2915)へ。

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