列車内などで女性に執拗（しつよう）に付きまとい、わいせつな行為などをしたとして埼玉県警川口署は5日、不同意わいせつと不同意性交の疑いで、新座市野火止7丁目、会社員の男（49）を逮捕した。

　逮捕容疑は同日午前0時15分ごろから数十分間にわたり、JR埼京線などの列車内や駅のホームで、乗客でさいたま市居住の20代女性に対して体を触るなどのわいせつな行為や性的暴行を加えた疑い。

　同署によると、男は女性と面識がなく、JR埼京線池袋―赤羽間で女性に接触。わいせつ行為をした後、逃げるために赤羽駅で降車した女性を追いかけた上で性的暴行を加え、さらにJR京浜東北線赤羽―西川口間でも断続的にわいせつ行為をした。

　身ぶりで近くにいた乗客に助けを求めた女性に気付いたほかの乗客が車掌に事態を伝え、車掌の連絡を受けた西川口駅員が「列車内で迷惑行為があった」と110番。同駅で降車した男に事情を聴いていた。

　男は「女性の体を触ったことは間違いないが、一部違っている」と容疑を一部否認しており、「ムラムラして性的欲求が抑えられなかった」などと供述しているという。