埼玉新聞

 

父娘逮捕…無職の娘がサポート、父が“税理士”のふり…ずっと無資格のまま業務を請け負う 気付いた国税局 以前に税理士事務所で働いていた父、業務の知識を得て独立 1件につき数万円の報酬、親子で長年得ていたか

  • 家宅捜索を終え、容疑者らの事務所を出る県警捜査員ら=6日午前8時10分ごろ、川越市新宿町1丁目

    家宅捜索を終え、容疑者らの事務所を出る県警捜査員ら=6日午前8時10分ごろ、川越市新宿町1丁目

  • 家宅捜索を終え、容疑者らの事務所を出る県警捜査員ら=6日午前8時10分ごろ、川越市新宿町1丁目

 無資格で税理士業務を行っていたとして、埼玉県警生活経済課と川越署の合同捜査班は6日、税理士法違反の疑いで、いずれも川越市新宿町1丁目、司法書士と行政書士の父親(87)と無職の娘(57)を逮捕した。

 逮捕容疑は2月26日~9月3日までの間、税理士資格などがないのに業として個人9人と4法人から依頼を受けて、所得税や復興特別所得税の確定申告などの税務書類計25通を作成した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 同課によると、2人は親子。父親は以前税理士事務所に勤務しており、その後法務事務所を開設し税理士業務も請け負い始めたとみられる。書類の報酬は1件当たり数万円で、書類作成の知識を持っていた父親が主導し、娘はデータ入力などを行っていた。

 今年10月3日、関東信越国税局から「税理士でない者が業として税理士業務を行っている」との告発を受けて、県警が捜査していた。

 同課は2人が長年にわたり無資格状態で書類作成を行っていたとみて、余罪などを調べている。
 

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