埼玉新聞

 

なぜ死んだ…遺体2900体を調べてきた医師の思い 警察から突然、死因判断の依頼 病死女性に殺害の痕が

  • 「死因をはっきりさせてあげないと死者が浮かばれない」と検案への思いを語る栗原平医師=7月下旬、富士見市羽沢の栗原医院

 人が亡くなったとき、事故死や変死、病気でも突然死などの場合は警察が事件性の有無や死因を調べる検視を行う。富士見市の医師栗原平さん(68)は1994年から約26年間、警察嘱託医として、主に東入間署管内で遺体の外表所見から死因を判断する「検案」を行ってきた。これまでに警察の要請を受けて検案した遺体は約2900体。「なぜ死んだのか分からないと浮かばれない。死者の人権を守るため」と、医学的な立場から死因の究明に当たっている。

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