埼玉新聞

 

<新型コロナ>皮膚科医が監修、肌が弱い人用マスク販売 秩父の婦人下着メーカー・島崎、試作重ね商品化

  • 肌が弱い人でも快適に使える「フリープ マスク」(島崎提供)

 婦人下着製造・販売の島崎(秩父市)は、肌が敏感な人が快適に使用できる布マスク「フリープ マスク」の販売を始めた。不織布のマスクによる肌トラブルが増えていることから、肌が弱い人でも使えるマスクの開発を行い、8月12日からウエブ限定で販売を開始した。コロナ禍に伴うマスクの供給不足は解消されつつあるが、肌が弱い人向けのマスクは市場にまだ少なく、そうしたニーズに応えていく。

 同社では、2007年から日本アトピー協会が推薦するスマイルコットン社(三重県)の綿生地を使用した、肌が敏感な人向けの下着ブランド「フリープ」を販売している。今回のマスクも表側と紐部分に、同ブランドで使用するスマイルコットン社製の「綿ベア天竺」を使用。綿混率が94%と高く、一年を通じて心地よい。ストレッチ性もあり、耳が痛くなりにくい。肌側にはシルク100%の生地を使い、縫い目もフラット。生地がけば立たず、滑らかな肌触りとなっている。

 嶋崎博之社長(47)が、皮膚科の医師から、長時間の着用で不織布のマスクの繊維や摩擦で肌荒れを起こし来院する患者が増えていることを聞き、2カ月前に開発に着手。皮膚科医の監修の下試作を重ね、商品化した。

 嶋崎社長は「コロナ禍でマスクを毎日着けるのは大変だが、このマスクで快適に過ごしてほしい」と話している。

 同社のオンラインショップで購入できる。S、M、Lの3サイズ。色はグレーとオールドローズ。価格は1100円(税込み)。

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