さいたま地検は7日、川口市内で女性に暴行を加え、現金を奪ったとして逮捕されたベトナム籍の男性（25）と同国籍女性（24）、同籍とみられる20代女性について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

　男性らは共謀の上、10月18日、川口市内の路上に駐車中のタクシーに乗っていた女性の腕を引っ張り、車外に引きずり出し、顔を平手打ちするなどの暴行を加え、現金30万円などの入った手提げバッグ1個（6万円相当）を奪ったとして、11月27日までにいずれも強盗致傷の疑いで、県警と川口署のに逮捕されていた。

■先に男女2人逮捕、指示役の有無など捜査（最後に女性1人が逮捕された際の記事は以下）

　ベトナム籍の女性に暴行を加え、現金30万円などを奪った同籍の男女が逮捕された事件で、県警国際捜査課と川口署は11月29日までに、強盗致傷の疑いで、ベトナム籍とみられる20代の女＝東京都豊島区＝を共犯者として新たに逮捕しさいたま地検に送検した。

　逮捕、送検容疑は共謀し、10月18日午前8時20分ごろ、川口市芝西2丁目の路上に駐車中のタクシーに乗っていた女性（22）の腕を引っ張り車外に引きずり出し、顔を平手打ちするなどの暴行を加え、現金30万円などの入った手提げバッグ1個（6万円相当）を奪った疑い。女性は顔などに約10日のけがを負った。

　国際捜査課によると、これまでに逮捕した男女2人の供述のほか、防犯カメラや交流サイト（SNS）の捜査などから女が暮らす豊島区のマンションを突き止めた。実行役3人と女性は顔見知りとみられている。

　県警は容疑者と女性の間に何らかのトラブルがあったとみて経緯を調べるとともに、組織的背景や指示役の有無なども捜査する。