<高校野球>川越の勢い止まらず、山村国際に逆転勝ち 13、14日は西北部で代表決定戦
(12日・所沢航空ほか)
西北部の2地区で代表決定戦の計5試合が行われ、西部H組の川越が5―2で山村国際に逆転勝ち。同I組の星野も坂戸を7―6と逆転で下し、県大会へ駒を進めた。
北部では、今夏の県大会で4強入りしたH組の正智深谷が深谷一に12―2で五回コールド勝ち。F組の熊谷西が秩父農工科に9―2、I組の北本は伊奈学園に7―0といずれも七回コールドで退けた。北部の2試合が悪天候の影響で14日に延期された。
13、14日は、西北部で代表決定戦の計4試合が実施され、県大会に出場する40校が出そろう。
■小さな右腕、私学連破/川越
1回戦で今夏の県大会優勝校の狭山ケ丘を撃破した勢いは止まらない。西部H組の川越が山村国際に逆転勝ち。この日の立役者も「制球力があるから、試合をつくってくれる」と紫村監督が絶大な信頼を寄せるエース小沢だ。
身長161センチの小柄な右腕は、安定感が抜群だった。試合開始とともに降り始めた雨にも「雨の試合は想定内。気負わず自分の投球をするだけ」と丁寧にコースを突き凡打の山を築く。逆転した七回以降も制球力は落ちず、2失点で完投した。
実績のある私学2校を倒して県大会切符を勝ち取った意味は大きい。主将の浅香は「私立校を絶対に倒してやるという気持ちでいる。まずは目の前の試合に勝ちたい」と気合十分だ。
■7回一挙5点で逆転/星野
劣勢にも慌てることなく逆転を呼び込んだ西部I組の星野。2―6の七回に2死走者なしから満塁機を築くと、敵失と高柳の内野安打で1点差。さらに一、三塁から「体が勝手に反応した」と8番森島が適時二塁打を放ち、中堅手が打球処理をミスする間に、勝ち越しの走者が生還した。
七回に一挙5点加えて飯野監督は「本当なら負け試合。5点も入るなんて思わなかった」と笑うが課題も残った。主将の星は「打線が投手を助けることがまだできていない。総合力を上げて、小刻みに点を取れるようにしたい」と意気込んだ。
■13日の試合
「西部」
【所沢航空】
▽G組代表決定戦
埼玉平成―川越工(9時)
▽J組代表決定戦
川越東―豊岡(12時30分)
■14日の試合
「北部」
【上尾市民】
▽G組代表決定戦
上尾―栄北(9時)
▽E組代表決定戦
早大本庄―国際学院(12時30分)