女性殴って車ではねたストーカー男、執行猶予中に再びストーカー「恋愛目的ではなく刑務所行くのが目的だ」
2020/09/18/00:00
禁止命令を受けていたにもかかわらず、知人女性に付きまとったとして、ストーカー規制法違反の罪に問われた、加須市の無職の男(62)の初公判が17日、さいたま地裁(馬場崇裁判官)で開かれた。男は行為を認めた上で、「恋愛感情が目的ではなく、刑務所に行くことが目的だった」と、起訴内容を一部否認した。
起訴状などによると、男は4月23~24日、県警から、女性への付きまといの禁止を命令されていたにもかかわらず、車で複数回うろつき、女性の携帯電話に「行き違いが多い」などとのメールを連続で送るなどして、ストーカー行為をしたとされる。
男は、今年1月に女性の顔を殴り車ではねたとして、傷害の罪で起訴され、さいたま地裁は4月10日、懲役2年6月、保護観察付き執行猶予4年の判決を言い渡していた。
冒頭陳述で検察側は、被告は女性のプライバシーを侵害しないよう、警告を受けていたのに、留置所内で女性らに復讐する内容のメモを書いていたとした。
弁護側は「被告人と被害者との間に食い違いがある。その点を確かめていきたい」と述べた。